クリニックの開業を控えた医師や経営者に向けて、開院前に行う内覧会(見学会)の目的やメリット、準備のスケジュール、当日の運営方法、注意すべき失敗例を解説します。
クリニックの内覧会は、開業前に地域住民や関係者を招いて院内を公開する見学会のことです。内覧会を開催する大きな目的は、「クリニックの存在を知ってもらう(認知拡大)」ことにあります。開業したばかりの段階では、どんな医師がいるのか、どのような設備が整っているのかがわからず、患者は受診に対して不安を感じるものです。事前に院内の雰囲気や設備を見てもらうことで、初めての患者が抱く不安を解消し、受診のハードルを下げるという大きなメリットがあります。
内覧会は、院長やスタッフが来場者と直接コミュニケーションをとる貴重な場でもあります。広告だけでは伝わりにくいスタッフの人柄や、クリニックの診療方針を直接アピールすることで、地域住民との関係強化に繋がります。また、来場者との対話を通じて、地域で求められている将来の診療ニーズを把握できるのも大きな利点です。
内覧会の準備は、余裕を持って計画的に進めることが大切です。一般的な費用相場としては、チラシの印刷や配布、ノベルティの制作などを含めた実費として150~200万円程度を見込んでおきましょう。
開催日程は、より多くの地域住民に参加してもらえるよう、開業日直前の週末(土日など)に設定するのが基本です。また、事前の宣伝広告も欠かせません。医療広告ガイドラインに抵触しないよう細心の注意を払いながら、周辺地域へのチラシのポスティングや自院のホームページなどを活用して、内覧会の開催を広く告知しましょう。
当日の来場者に手渡すパンフレットやノベルティの準備も重要です。ノベルティは、100~500円程度のボールペンやタオルなど、日常的に使ってもらえる実用的なアイテムを選ぶのがポイントです。手元に残るグッズを用意することで、内覧会後もクリニックの存在を印象付ける効果が期待できます。
内覧会当日は、スムーズな運営が求められます。朝の準備・清掃から始まり、屋外での呼び込みやチラシ配り、来場者の院内案内、帰り際のノベルティ配布といった一連の流れをスタッフ全員で確認しておきましょう。
成功のポイントは、院長自らが必ず参加することです。院長が積極的に来場者へ声をかけ、自院の強みや専門性を直接伝えることで、来場者に安心感を与え、「何かあったらここを受診しよう」という動機付けに繋がります。
内覧会はやり方を間違えると、せっかくの機会が台無しになってしまいます。よくある失敗例として、集客が見込めない平日に開催してしまうことが挙げられます。多くの人を呼び込むためには必ず土日に設定しましょう。
また、スタッフとの事前打ち合わせが不足していると、当日の動線が乱れ、来場者をスムーズに案内できなくなります。さらに、関係者向けのレセプションを一般向けの内覧会と同日に開催してしまうと、一般来場者が放置され不満を抱く原因になります。関係者向けのお披露目は、一般向けとは別日に設定するようにしてください。
内覧会にお祝いで駆けつけた関係者がカッチリとしたスーツ姿で揃っていると、一般の来場者が威圧感を感じて萎縮してしまいます。誰もが気軽に見学できるよう、スーツは極力避けてもらうよう事前にお願いしておきましょう。
また、内覧会が単なる「改装後のクリニックを披露することだけが目的」になってしまっては意味がありません。あくまで「地域の患者さんへのクリニック紹介」という本来の目的を見失わないよう、スタッフ全員の意識を統一しておくことが大切です。
内覧会は、開業後のスムーズな集患や地域住民との信頼構築に欠かせない重要なイベントです。自院の強みやスタッフの人柄をしっかり伝えることで、開業直後からの患者獲得に繋がります。目的を明確にし、準備を進めて内覧会を成功させましょう。
ウィルウェル

総合メディカル

東海企画設計

※Google検索で「クリニック開業 愛知」と検索した際に上位表示されている会社20社から 会社HPに「愛知県の実績を載せている会社」、「無料相談の記載がある会社」および「アフターサポートを明記している会社」の条件を満たす3社ピックアップ(2021年10月1日時点)